立川志らくと立川談笑は、落語立川流でもっともスリリングなふたりである。
これまで、大銀座落語祭などで二人会をやってきたが、
談笑によると「これが最後の二人会」なのだそうだ。
で、大銀座で勿論チケットのとれなかった私は、最後の機会に行ってきました。
最後なのに客すくねえ。よみうりホール、たしかに千五百人入る会場だが、
後ろが何列も空いてるって状況は初めて見た。私の買ったのは二階席の指定券だったけど、
一階も普通に空いてて「自由席」ってことになってるからそっち行っちゃったもん。
でも、こういうときこそクオリティ高いのが立川流らしさ。満足の行く会でした。
ふつうにネタバレはさみながら記録を書くと、
幕が開いていきなり談笑。しかも「子別れ」。はじめ社長と社員の会話で、なに? と思ってると
「亀」という子供登場でいきなり何の噺かわかるというのはこの人でしか味わえぬ驚き。
また、この亀がいままで聴いた中で、最高にこまっしゃくれた亀だった。
三丁目の夕日みたいな時代設定も、この噺と実に合ってる、か? 書いてる途中でちょっと不安になった。
次の志らくは「疝気の虫」。世にも珍しいSF落語というふれこみどおり、
「疝気」(腹痛的なもの)のもととなる虫がすごいインパクト。こんな虫がおなかンなかにいたら嫌だ。
と思いつつ、またあの虫に会いたくなるから不思議だ。
中入りをはさみ、談笑が「イラサリマケー」を途中まで。
いくらビルマの人でも「いらっしゃいませ」がそんな発音にはならないだろうw
おしまいは志らく「紺屋高尾」。志らくの本「雨ンなかの、らくだ」で
嘘をつかれた時点でもう久蔵なんてキライだ、という女性の意見を紹介してたので、
実際の落語ではそれがどう反映されてるのかとちょっと楽しみだったんだけれど。
血ィでるのかあー。痛そうだ。
でもこの画期的な演出は、柳家権太楼が「芝浜」で、魚屋に女房を殴らせたのに匹敵するものではないだろーか。